Alternative Media Gathering
ワークショップ
2025/04/05_Alternative Media Gathering_Østile: ハンドメイド印刷工房が日々の闘争を可視化する
公共空間あるいは都市の危機を巡って Alternative Media Gathering では、これまでパリ、ニューヨーク、バルセロナなど各地から草の根のゲストを迎えてきました。このたび世界中で人々の闘いをつないできたローマの印刷工房 Østile が来日の機会に、コーポ北加賀屋でハンドメイド印刷のワークショップを実施します。
開幕前から万博の負債を背負わされた大阪で目下 "いま・ここ"の問題に取り組む人々の闘いは、断じてまた大阪かと揶揄されるような例外的な問題ではありません。第二次市域拡張から100周年を迎えるこの春、北加賀屋へローマの社会センターから自主制作のシルクスクリーン*印刷工房Østile(オスティーレ)のみなさんが初登場です。かつて大阪市域に編入された住之江は戦時下造船所がたちならぶ軍需産業の生産拠点、戦後は貯木場の移転で材木加工業、現在では物流基地の集積点になりました。コーポ北加賀屋も、そんな下請の町工場を再利用した共同工房です。ここでは互いの道具と方法を共有し、その実践を学び未来へつなぐ機会にしたいと思います。是非お手軽にご参加ください。
*シルクスクリーン:大判の"プリントゴッコ"のような仕組み。ただし当日、その場での製版は難しいかもしれません。印刷したい図案があれば事前にお問い合わせください。また無地のTシャツなど印刷する生地や古着、ポスター用紙などの媒体を余分におもちよりくださると助かります!
日時:2025年04月5日(土)
会場:remo / コーポ北加賀屋(大阪市住之江区北加賀屋5-4-12 )
参加:無料
時間:13:30-18:00
ゲスト:Østile Serigrafia Ribelle(敵対性を意味するオスティーレはゼロ・スタイルとの掛詞)
グラフィックで社会闘争を支援するため、2006年秋ローマのフォルテプレネスティーノという元要塞の自主管理占拠社会センター(CSOA)でうまれた。2015年には要塞から飛び出してローマ郊外チェントチェッレの街頭にシルクスクリーン工房をオープン。セリグラフィ(孔版画)をメディアにNO TAVや反G7/G8抗議などの地道な行動を、価値を、そして思考を共有するネットワークをつむいできた。2021年に作品集15x0=Øを刊行。商業主義には与しない自主制作の原則に即した方法でのみ、日々闘う人々を支えることは可能だと信じている。
Alternative Media Gathering
2024/09/29_Alternative Media Gathering_インフラ研究会 presents ブック・パーティ『アンチ・ジオポリティクス』
かねてオペライズモ研究会をはじめオルタナ企画、イタリア調査など多々ご協力いただいた北川さんの著書*をめぐって、ブック・パーティを開催することになりました! インフラ研究会による以下の呼びかけを共有しますので、ぜひご関心のあるみなさんご参集ください。
日時:2024年09月29日(日)15:00-19:00
会場:remo / コーポ北加賀屋 (大阪市住之江区北加賀屋5-4-12)
参加:無料
*北川眞也『アンチ・ジオポリティクス: 資本と国家に抗う移動の地理学』青土社, 2024年3月.
『アンチ・ジオポリティクス』が切り拓こうとするのは「地政学」への揺るぎなき「アンチ」であり、この「アンチ」に込められているのは移民や難民として名指されてきた民衆自身が、その移動と流動を通じて自律的に展開してきた数多の逃走=闘争の地理である。この地理に刻まれた場所や出来事の名前(そのほんのごく一部をあげるなら)地中海、ランペドゥーザ、パレスチナ、トリノ、NO TAV...... これらが喚起するのは、万博やオリンピックといったメガイベントにも貫かれた国家と資本の結託した暴力であり、また現代の統治と抵抗の賭け金としてのロジスティクスおよびインフラストラクチャーである。この巨大な書物を受け取った私たちは、逃走=闘争の地理を増殖させることで、大地に刻まれた別の地層を掘り起こしていこう。脱走兵、沖縄、プエルトリコ、釜ヶ崎、筑豊...... そうして、私たちは私たち自身の抵抗と生のための「インフラ」を編み出す。
第一部:書評会
評 者:阿部小涼(琉球大学)/ 大野光明(滋賀県立大学)
著 者:北川眞也(三重大学)
第二部:交流会
登壇者:阿部小涼、大野光明、北川眞也、堀真悟、しろー 他
司会進行:原口剛(神戸大学)/ 大畑凜(大阪大学)
Alternative Media Gathering
2024/05/02_Alternative Media Gathering_フィクションと芸術:破局の論理をうちくだく!
地球生態系の破壊、民主主義の後退、ポピュリズムとナショナリズムの上昇、経済危機、パンデミック、大量失業、文化戦争、恐怖政治。ものごとが急速に、それも良くない方向へ変化してきた共通の感覚がある。まるで世界のすべてが私たちの手から崩れ落ちるか、出口のない巨大な迷宮に囚われたみたいだ。あたかも軸の折れた時間が逆走して未来を喪失したかのような、不気味な感触がある。まったくどうしたら良いものか、誰一人手がかりさえつかむことができない......
エンメディオ・コレクティブは芸術とフィクションの実践を通じて、ひとびとの生活といのちを危機にさらすこうした諸問題を語り合う道筋を、破局的現実に対して異なる見方をつかみ変化をもたらす契機を探求してきた。ここでは、現在エンメディオの一員であるレオから過去20年に及ぶその試みをご紹介いただき、今日わたしたちの直面するグローバルな課題に取り組む「ユーモア」あふれる芸術その他フィクションの技術力をともに議論したい。
日時:2024年5月2日(木)
会場:remo / コーポ北加賀屋 (大阪市住之江区北加賀屋5-4-12)
参加:無料
時間:18:30-21:00
ゲスト:レオニダス・マルティン / Leonidas Martin
バルセロナ大学教授。アート・アクティヴィズムにおける集合的表現を専門として都市空間における数々のプロジェクトを仕掛けてきたことで国際的に評価される。新世界フェスティバルゲート時代の 2004年 聴衆を沸かせた Las Agencias (2001-2003) や Yomango (2003-2007) 北加賀屋では恐慌下金融支配に反撃する Enmedio(2007-)の試みを紹介した 2014年 以来、10年ごと3回目の来日となる。