AHA! Project
2013/09/06-16 AHA! [ Archive for Human Activities / 人類の営みのためのアーカイブ ] in 大垣 2013
AHA!は、パーソナルな記録やそれにまつわる記憶に着目し、それらを媒介(medium)にした「場」のあり方を探求するアーカイブ・プロジェクトです。2005年の始動以来、映像史上はじめて一般家庭に普及したものの、今では劣化・散逸の危機に直面している「8ミリフィルム」というメディアに焦点をあて、そのアーカイブのデザイニングに取り組んでいます。
本展では、大垣市周辺の各戸に眠るフィルムの「収集」と「公開」に注力しつつ、インスタレーション、フリースペースの運営、パフォーマンス(公開鑑賞会)といった形式を用いて、有機的に連動させながら展開します。大垣での今後の継続的な展開を視野に入れた試みです。
いこいのひろば カメの池
the short-lived oasis: kame no ike
現在のJR大垣駅南口のロータリー付近に、かつて「カメの池」という愛称で呼ばれていた、市民の憩いの場がありました。幸いにも、今回の収集のプロセスの中で、昭和38年頃の「カメの池」の様子が記録されている映像を、フィルム所有者からご提供いただくことができました。
そこで本展期間中に、駅前の空き店舗(元アサヒカメラ)を活用し、その映像をご覧いただける小さな休憩所を設えます。どなたもどうぞ、お気軽にお立ち寄りください。
日時:2013年9月6日[金] – 9月16日[月](水曜休)
平日:13:00-19:00/土・日:11:00-19:00/最終日:11:00-18:00
会場:イアマスOS
*大垣自慢の「湧き水」で淹れたコーヒーをご用意しています(数量限定)。
リビングアーカイブ “7つの声”
the living archives: “ with one voice ”
昭和30年代に大垣市周辺で撮影された、「カメの池」をふくめた複数の短い映像群を、20〜70代の男女7名に個別にご覧いただくとともに、そこで交わされた語りを採録しました。
本展では、IAMAS内の仮眠室を会場に、7名にご覧いただいた映像と、映像をとおして生成されたそれぞれの音声を“一斉に/with one voice”に再生させます。
日時:2013年9月6日[金] – 9月16日[月](水曜休)
平日:13:00-19:00/土・日:11:00-19:00/最終日:11:00-18:00
会場:IAMAS 2F 仮眠室
8ミリフィルム鑑賞会 大垣特集
the public screening program: Ogaki special version
2013年7月から約1ヶ月の間に収集したフィルムは、およそ7時間。そこから選別作業を行い、約2時間の映像をデジタル化しました。
本展では、そのうち30分程度の映像を公開します。スクリーンを囲みながら、愉しい語らいのひとときをご一緒しませんか。どなたもどうぞ、お気軽にご参加ください。
日時:2013年9月14日[土] 14:00 - 15:30
会場:大垣市多目的交流イベントハウス
料金:無料(どなたでもご参加いただけます)
*当日は、フィルム保護の観点からデジタル化した映像を公開します。
みえないものをみる: 「8ミリフィルム」の収集と公開のプロセスからみえてきたこと
artist talk: visualizing the virtual
本展で取り組んだフィルムの「収集」と「公開」や、インスタレーション、フリースペースの運営、パフォーマンス(公開鑑賞会)について、プロジェクトメンバーとともに振り返ります。
日時:2013年9月14日[土] 17:00 - 18:30
会場:IAMAS 1F
AHA! [ Archive for Human Activities / 人類の営みのためのアーカイブ ]
パーソナルな記録に潜在する社会的な価値に着目し、それらの収集・公開・保存・活用をめざす試み。「想起」という集合的行為を媒介とした「場づくり」に、独自の方法論を以てアプローチしている。remo[記録と表現とメディアのための組織]の事業の一つとして、2005年に始動。アーティスト、デザイナー、研究者など、様々なバックグラウンドをもったメンバーによって運営されており、プロジェクトごとに現地の協働者とチーム編成を流動的に行いながら展開している。大阪を拠点にしつつ、これまでに福岡、仙台、茨城など国内各地で精力的に活動している。
http://www.remo.or.jp
http://blog.livedoor.jp/daigo8miri/
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